このページでは”システムヘルメットのおすすめ”やその他メリットなどについて紹介していきます。
今のバイク用ヘルメットの形(タイプ)は大体
- フルフェイス
- ジェット
- ハーフ
- オフ
- システム
の5つが大枠を占めています。
最近では「ネオクラシック」だとか「オフロードな形でもオンロードバイクに似合う」だとか1つで複数おいしい様な見た目の製品も出てきていますが、基本的には上記5つのタイプ分けで説明が付きます。
システムヘルメットもどちらかと言えば1つで複数おいしいヘルメットの部類に入りますが、定着し周知されているのですでに1つのヘルメットジャンルとなっています。
- システムヘルメットって何?
- システムヘルメットってどんなのがあるの?
- 安全性が高くて、使い勝手の良いヘルメットって無い?
こんな人におすすめです!
システムヘルメットというタイプをまだ聞いたことが無い人もいるかと思いますが、もしかしたら”あなたの思う使い方”が出来るものかもしれませんよ?
ヘルメットの中でも特異なポジションのシステムヘルメットはハマる人にはハマるタイプなので、とりあえずおすすめだけでも見てみませんか?
システムヘルメットおすすめ5選!メリットや使い所は?
システムヘルメットの特徴は何といっても「チン(顎)ガード」がオープンになるところですね!
なのでシステムヘルメットは”ジェットにもなるフルフェイス”という認識を持たれています。
基本的には頭頂部から顎先端までをヘルメットで覆われているフルフェイスタイプと同じ形をしているのでぱっと見は分かりづらく、ネットなどでヘルメットを見ていても”システム”という単語が無いと分かりづらいかもしれませんね!
そんなシステムヘルメットですが、まずはメリットやデメリットを紹介します。
システムヘルメットのメリット
システムヘルメットはチンガードをオープンにする事が出来るヘルメットです。
▲こんな感じに開けられるよ!
チンガードを開ける事が出来るので、信号待ちなどで何かをしゃべったら声がこもってしまって聞き取りづらいなんて事は無く、ヘルメットが無い状態の普通の会話の様に話す事が出来ます。
そして暑い夏場などのライディング中…こもった熱気をチンガードをオープンにする事で一気に換気を行う事が出来たりしますね!
チンガードはサッと開ける事が出来るから、かぶったままで信号待ちなどの短い時間で開閉が出来るよ!
チンガードを開けたまま走行する事も出来るから、暑い時はジェットとして、寒い時はフルフェイスとしてなんて使い方も!
基本的にメリットはチンガードの開閉に伴って出来る事が増える点になります。
しゃべる事や、顔周りの換気もそうですが「ヘルメットをかぶりながら飲み食い」が出来たりというのも1つのメリットですね!
まぁ、ヘルメットかぶったままお店に入る人はいないと思いますが…w
でも、全部覆われているヘルメットって着脱が結構面倒だったりしますよね?その手間を省きたいときはメリットと感じる事は間違い無いでしょう。
着脱に関して言えば…チンガードを開けた状態で行う事で、フルフェイスでは無くジェットをかぶる時の手軽さで着脱が行えるというのも1つのメリットになるでしょうね!
システムヘルメットのデメリット
システムヘルメットのデメリットはチンガードが開閉できる構造から来るものがほとんどです。
大きくデメリットだと言えるのは「大きくて重たい」という所。
システムヘルメットはその構造上、チンガードを開閉する為の可動部分を頑丈にしたり、スムーズに開閉が出来る様にと帽体に余裕を持って設計しているモデルがほとんどです。
これがシステムヘルメットの弱点ともいえるでしょう。
重たいヘルメットはそんなに悪いものなのか?
重たいヘルメットが悪いものか?というのは正直言って人による部分があります。
が、大体の人は軽いヘルメットを欲しいと思っていますし持っている人が多いです。
理由は…
- 重いと疲れやすくなる
- 首が痛くなる
- 軽い方がなんかいい
と軽い方が体感的に良いと思っているライダーがほとんどだからですね。
確かに重たいよりは軽い方が良く「疲れにくく首が痛くなりにくい」というのは確実に言える事でしょう。
じゃあシステムヘルメットってダメじゃん?
と思うかもしれませんが、そうでもありません。
重たいヘルメットが影響を与えないような乗り方の人なら良いわけです。
例えば「前傾じゃない姿勢で乗れるバイク」「スポーツ走行や、速度を出す走行をあまりしない」という人なら重たいヘルメットでもあまり苦は無いと思いますよ?
前傾姿勢だとどうしても顔を上げて前方を見る必要が出てくる、スピードを出す走行をしていると安全確認もスピーディに行う必要があります。
ヘルメットの重量に関係なく、上記の姿勢や乗り方は元々首に負担がかかる状態なんですよね。これに重たいを足してしまうと余計に負担がかかってしまうという事。
なので、上記の様な乗り方をしないバイクや人であればシステムヘルメットの重量感でもさほど困る事はないはずです。
これで一通りシステムヘルメットの良い悪いが分かったかと思います!という事で次はおすすめ製品を紹介していきますよ?
おすすめシステムヘルメット
残念な事にシステムヘルメットのラインナップはそんなに多くはありません…
なのでシステムヘルメットを選ぶ基準は…
- 安全性
- 見た目
- 価格
こんな感じでしょうか?
「安全性」を求めるなら信頼できるメーカーから、「見た目」を求めるならたくさん見るしかありませんね、「価格」は自分の予算を欲しい度で比べてみると良いでしょう!
安全性に関しては”PSC、SG、JIS、SNELL”規格に通っている物を選んでおけば間違いは無いですが、有名メーカーであればちゃんと規格を通っているので何も気にせず購入して大丈夫ですね!
SHOEI:NEOTECⅡ(ネオテックツー)グラフィックモデル
SHOEI公式サイトでシステムヘルメット唯一のラインナップが「NEOTEC2
しかもネオテック2のグラフィックモデルはとてもかっこいいですし。
参考画像左側が「NEOTEC2 EXCURSION
どちらもネオテック2のグラフィックモデルとして登場しており、エクスカーションは3色でスプライサーは4色のカラーバリエーションがあります。
システムヘルメットの中では一番綺麗なシルエットをしており、ぱっと見フルフェイスと見分けを付けるのがかなり難しいです。
”エアロダイナミックス機構”による空力性能を最大限まで突き詰めていたり、気密性を高めたシールド、快適なベンチレーションを備えたネオテック2はかなり快適で安全性も高い優秀なヘルメット。
更に専用コミュニケーションシステムSRLという専用インカムが用意されており、インカムを付ける事も、付けた時の快適性をもしっかりと考えられている所が「ツーリングスペシャル」なヘルメットとして間違いは無いでしょう!
▲これは専用コミュニケーションシステム”SRL”を取り付けた状態の画像であり、インカム部分がしっかりとヘルメットにマッチするようにヘルメットが設計されていますね!
▲外観だけではなく、内面もスピーカーやワイヤーを付ける部分がくぼんでおり、ピッタリと装着する事が出来ます。
SRLとはSENA社が開発したインカムであり、信頼は十分で、専用設計なんていかにも特別感があって良いですよね!
価格はちょっとお高めに感じると思いますが、それだけの価値は十分にありますよ?
OGKカブト:RYUKI(リュウキ)
「OGKカブト RYUKI
軽量・快適性・高性能化を実現したOGKカブトの新世代システムヘルメットがRYUKIであり、コスパ最強ヘルメットと名高い評価を持っています。
もともとOGKカブトは国内ヘルメットメーカーの中ではトップでは無いですが中堅クラスであり、信頼のおける製品を複数展開しています。
個人的な感想で言えばグラフィックモデルなどのラインナップも十分にあり、快適に使えるヘルメットなので価格を踏まえると「SHOEI」や「Arai」と張り合っても良い気がしますね!
2020年新作ヘルメットという事もありOGKカブトラインナップでもトップの快適設計である”KAMUI-Ⅲ(カムイスリー)”でも使っている技術を盛り込んであります。
日射熱によるヘルメット内部の温度上昇を抑制するUV&IRカットシールド、日差しのまぶしさを低減するインナーサンシェードと大型ブレスガード。
それに加えてシステムヘルメットの弱点と言える重量をより軽くするために、パーツレイアウト変更や装飾処理の見直しなどを行っており、使い勝手を最大限に高めてあります。
▲視力が弱く、普段からメガネをかけている人には嬉しい「メガネ対応チークパッド」などもあり、かなり使い勝手を意識して作られています。もちろんサングラスもOK!
細やかな部分まで気を遣われている「OGKカブト RYUKI
▲現状はソリッド(単色)モデルしかありませんが、それでも十分なカラーバリエーションを備えており、カーボン調のブラック部分が良いアクセントになっていてとてもかっこいいですね!
色々な快適面を備えていて3万円台とはコスパが良いとしか言えませんね!
OGKカブト:IBUKI(イブキ)
「OGKカブト IBUKI
スポーツ走行や長距離ツーリングなどの走行風を大きく受けるロケーションなどに助かる空力性能をデザインしたシステムヘルメットとなっています。
システムヘルメットの構造上どうしても大きくなってしまう帽体ですが、それを限界までシャープにしてフルフェイスに匹敵する空力性能を実現したのがOGKカブト IBUKI
システムヘルメットはチンガードがオープンになる事から、静粛性などが気になる点でもあり、隙間などがあると空力性能を損なう場合もあります。
が、IBUKIであればそんなのは関係ない!チンガードを閉めている時は空力性能同様にフルフェイス並みの静粛性をキープしています。
走行時の空力性能、静粛性がフルフェイス並みなのですが必要に応じてチンガードをオープンにする事で開放感をも味わう事が出来るというのはかなり良くないですか?
これぞ最高に欲しかったシステムヘルメットだと思えるモデルかと思います。
他の製品の空力性能や静粛性に難癖を付けるつもりはありませんが、しっかりと意識して作られている製品はその点をしっかりとおさえているのは確実で、売りとして出している部分でもあるのでOGKカブトとしてその部分に自信を持っているのは間違いありませんよ!
その他にも…
- ダブルアクションタイプマイクロラチェットバックル
- メガネ対応チークパッド
- 3か所のエアベンチレーション
- 内装フル脱着システム
- MOFFあごひも
などの、使い勝手&快適性アップの為の工夫は十分!
中でも後方に付いてる「高性能リフレクター」はかっこいいし、安全性能向上にも十分に役立つ!これは良いですね。
▲超高輝度素材の反射板を4か所装備する事によって、後方からの視認性をアップ!夜間やトンネル走行の際に他の車両への存在をアピールする事が出来ます。
大きい反射板は正直言ってダサい…ですが、この4か所の配置された反射板はとてもスタイリッシュに安全性向上が出来てかなり良いですね!
「OGKカブト IBUKI
Y’S GEAR(ワイズギア):YJ-21 ZENITH(ゼニス)
ヤマハの用品ブランドワイズギアから「YJ-21 ZENITH
ワイズギアのヘルメットは他の用品メーカー製品と比べてカラーリングや見た目がとても無難です。
でも無難って良くも悪くもありますよね?「派手好き、無難好き」とそれぞれに好みがあるように無難なカラーリングなどが好きな人はワイズギアがおすすめ!
バイク関係品のみ作っているわけでは無い、ヤマハって優秀だけどぶっ飛んで無い印象がありませんか?ワイズギアもそんな感じw
何でもそつなくこなす優等生みたいであり、ぶっとんだ部分は無いけれど優秀な製品が揃っておりシステムヘルメットに関してはOGKカブトと同じくコスパ良好モデルなのです。
金額は3万円ほどで
- サンバイザー
- メガネスリット
- インカムスピーカー収納スペース
- もちろんJIS規格対応
などなど便利、快適機能が揃っています。
正直言って日本国内有名メーカーであれば安全規格内の安全性能は保証されているものばかりなので、そのへんは何も考える必要は無いとも言えます。
そうなってくると「快適性・利便性・見た目」で個性を出すしかなくなるのですが、ワイズギアは無難!超無難!普通にかっこいいし、快適で便利。
そんな感じなのがとても良い!
コスパ重視で、見た目も派手とかなんか特殊な感じもいらないし無難で良いという人にはとてもおすすめです。
▲無難な見た目だからこそ好き!という人もいれば、無難なカラーリングだからこそバイクに合わせやすいなんて事もありますよね!
▲カラーバリエーションは4色展開であり、どれも無難ながらもクールな印象を持っています!
この手のソリッドカラーはヘルメット単体で光るというよりかは、バイクに合わせてこそ魅力の底上げが出来るという考え方の方が良いですね。
「YJ-21 ZENITH
AGV:Sport Modular(スポーツ モジュラー)
「AGV Sport Modular
AGVヘルメットの有名な所は”高価”な部分と”見た目のかっこよさ”のイメージが強すぎる為、他の魅力へ目が行きにくかったりしますよね?
確かにAGVヘルメットは高価であり、簡単に手が出るような製品でも無い…ですがそれ相応の価値はしっかりと持っています!
特にこのスポーツモジュラーの場合であれば、システムヘルメットの弱点である重量と大きい帽体というのを完全に克服していると言えるでしょう。
AGVはフルフェイスを始め、ほぼ全てのヘルメットスタイルがかなりシャープでスタイリッシュなのが特徴なのでシステムヘルメットでもその技術を使われているのは納得。
そのシャープさと、フルカーボン・システムという帽体全てカーボン素材としている規格外の設計で軽量化を実現しています。
M&Lサイズでは1.5kgを切る1,456±50gで出来ており、システムヘルメットでは簡単に1,700g程までいってしまう重量をこれでもかと押さえられてる。
1,400g台は大きな可動部がシールドしか無いフルフェイスでさえ存在する重量なのだが、それを考えるといかにこの「AGV Sport Modular
指1本で済んでしまう全ての操作が終わってしまう利便性はかなり良い!
- チンガードの開閉
- インナーバイザーの操作
これらが全て指1本で済んでしまう操作性はかなり助かりますよね?
操作したいと思うのは何も停車中だけとは限りませんよね?フルフェイスを愛用している人なら分かるかと思いますが、運転中に顔がかゆくなる…なんて事ありますよねw
あくまで一例ですが、システムヘルメットの様に前方が開けられるヘルメットをかぶっている場合はお構いなしに痒い所に手が届くなんて事が出来ちゃうんです。
が、両手で開ける必要がある場合は前方を開ける事が出来る機構があっても運転中は難しかったりします。でも「AGV Sport Modular
なんて事もあるわけなんですよね!
つまり「見た目・軽さ・使い勝手」が揃ったシステムヘルメットという事なのです。かっこいいしめちゃくちゃおすすめ!高いけどね…
以上5モデルがおすすめのシステムヘルメットです!
システムヘルメットは「元はフルフェイスだが、チンガードが開閉できる」というヘルメットにしては特異なスタイルのヘルメットになります。
なので、システムヘルメット選びの際には以下の事をしっかり意識すると良いかと思います。
システムヘルメットはしっかりと選ぶべし!
システムヘルメットは似たタイプ「フルフェイスヘルメット」よりも可動部が多いヘルメットになります。
頭頂部から顎先までしっかりとガードされているので安全性はとても高い!
ですが、その安全を保証してくれるのはやはり”安全規格適合モデル”と言う事を忘れてはいけません。
フルフェイスであれば可動部がシールド部だけなので、もし誤ってシールドが可動したり取れてしまっても目元だけで済みます。
が、システムヘルメットはチンガードがフルオープンになる事で顔前面があらわになってしまうので、もし勝手にチンガードが開いてしまって事故が起きた時にはかなりのダメージになるでしょう…
そんな粗悪品を出しているメーカーは無いかと思いますが、やはり信頼できるメーカーで安心と一緒にヘルメットを買うという事を意識しておくに越した事は無いかと思います。
「安かろう悪かろう」の時代ではありませんが、あまりにも安いヘルメットを購入する場合は、しっかりと安全面のチェックを忘れないようにしましょうね…
システムヘルメットの場合は他のタイプには無い”チンガード可動部”の精度やガタツキ、開閉のテンション(抵抗)などをしっかりとチェックしておきましょう!
システムヘルメットのおすすめまとめ
システムヘルメットの良し悪し&使い所をまとめると…
- フルフェイス並みの安全性(メリット)
- チンガードが開閉できる快適さ、使い勝手の良さ(メリット)
- 大きくて重くなりがち(デメリット)
上記が良し悪しであり、使い所というかおすすめの人は「フルフェイスのスタイルや安全性」は魅力!
だけど、ヘルメットを付けたまま”会話・飲み食い・etc”などが出来るというのを求める人で、尚且つ首に負担がかからないバイクや乗り方をする人でしょう!
やはり前面が開くというのはフルフェイスにプラスαされた様な利便性であり、魅力としては結構大きい…しかし、それが出来る代わりに重量などを犠牲にしているというのも否定はできません。
つまり、かなり便利なヘルメットではあるけれどそこそこ人を選ぶヘルメットでもあるという事になりますね!
「安全性・利便性・快適性・見た目・重量・スタイリッシュ」などなど全てが欲しい!という人はAGVのフルカーボンシステムヘルメットなどを買うしかない!というわけですね。
まぁでも全部備えているヘルメットがあるだけでもすごいですよね…そりゃおすすめしないわけにはいかないよ。
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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