バイクが故障した時、何でも自分で解決出来たら時間もお金もかからないし良いですよね?ですがバイク乗り全てが自分のバイクの面倒を全て見切れるわけではありません。
メンテナンスの初歩であるオイル交換も自分でできる人とできない人がいるくらいなので、修理やメンテナンスのハードルは人それぞれというわけだ!もちろんやってみないと出来ないままというのもありますが、その手を出してみる段階がすでにハードルという気持ちなものもあるので難しいところですね!
どちらかと言うと自分で整備や修理を行う事が出来ないバイク乗りの方が大半だったりします…そんな人はバイクが故障・壊れてしまった時に…
バイクを直すのにいくらくらいお金がかかるんだろう…
何万もかかっちゃうのかな…
と出費を気にしちゃうことでしょう!そんな人の為に本当にざっくりですが筆者が整備士をやっていた記憶をもとに紹介していきますね。
バイクの修理費ざっくり紹介!DIY修理をしたときにはどれくらい金額が浮くかを確認しながら見てみよう
このページで紹介する修理費とは壊れたものの修理というよりは、その前によくお世話になる基本的なメンテナンスがメインになります。
どちらかと言うと故障修理よりもメンテナンスでお店にお世話になり、そのメンテナンスを行う事で故障などの事前予防が含まれたリ、メンテナンス作業が修理と同じ作業になる場合がありますからね!
しっかりとメンテナンスを行う事はもちろん大切なことですが、はっきり言ってしまうとどれもこれもしっかりとお店に頼むとお金が結構かかってしまうんですよね…なのでここで説明するよく行うメンテナンス作業のだいたいの費用を確認しながら金額的に自分で行えたら良いなと思う作業を考えてみると良いでしょう。
そして自分でやってみたいものをピックアップしたら、その作業が未経験者からするとどのくらいのハードルなのか?というのも一緒に調べてDIY出来そうか?やってみるか?というのも考えていくと良いですね!
軽作業は安く、複雑で精密な作業は高額になるのが定番
故障修理やメンテナンス費は大体簡単な作業は安く、難しく手間のかかる作業は高額になるのが普通です。
バイクや車の整備の金額のベースとなるのが”レバレート”という作業内容にかかる時間は何分?という基準があります。時間がかかればかかる作業ほどお金が高くなり、数分で終わるような比較的簡単な作業なら安く済むというのがレバレートと言えばわかりやすいでしょう。
【レバレートの分かりやすい例】
- レバレート\10,000/時間の場合
- 0.5時間の作業工賃は\5,000-
- 1.2時間の作業工賃は\12,000-
- 0.7時間の作業工賃は\7,000-
という感じなのがレバレートの考え方です。
ちなみにレバレート金額はお店や企業によって違うので、そのお店のレバレートを知り、作業内容のかかる時間が分かれば大体のかかる金額が分かるというすんぽうです!
レバレート工数(作業時間)はメーカー基準というものをベースとなっているので、それも踏まえて覚えておくと自分のお世話になっているバイク屋での修理代やメンテナンス代を計算する事が出来ます。
【レバレート工数はこんな感じに決まっている】
- ホンダのオイル交換工数は0.1時間
- カワサキのオイル交換工数は0.2時間
- スズキのオイル交換工数は0.3時間
- ヤマハのオイル交換工数は0.4時間
というようにメーカーそれぞれでその作業はどれくらいの時間がかかる作業なのか?というのが決まっています。これらを基にしてメーカー代理店やその他のお店の工数が決まっています。(ちなみに上記メーカー工数は例として挙げているので間違っています)
ちなみに国内メーカーのバイクよりも、海外メーカーのバイクの方がレバレートが高くなっているので、いわゆる外車乗りは所有しているだけで国内メーカーのバイク乗りよりも金額的コストが高くなる傾向になりますね。
オイル交換(700円~3,000円程度/オイル代含まず)
オイル交換は誰でも知っている代表的な必要なメンテナンス作業ですよね!ですが車種によっては難しいものもありますし、何よりやり方を知らない人からすると難しいメンテナンスだとも言えますね。
初歩中の初歩ではありますが、オイル交換にかかる費用はまちまちなので知っておくとランニングコストのイメージが付きやすくなりますね!
どうしてもオイル代がかかるので高くなりやすかったりしますね…工賃のみで考えると大体700円程度~5,000円程度で考えておくと良いでしょう。安い工賃の代表的な会社は評判がわかれる”レッドバロン”ですが、レッドバロンは中型レベル(~400cc)までは大体700円あれば1回のオイル交換が出来るシステムを構築していますね。
他で言えば”ホンダドリーム”は1,000円程度、その他のバイクショップでも2,000程度など工賃だけで考えると割と安いです。しかしお店でオイル交換をするとなるとオイル代もかかるのでプラスで2,000~3,000円程度かかると思っておきましょう。
レッドバロンのオイルリザーブというのは、バイク購入と同時にオイルも10Lや30Lとまとめて購入しておき、オイル交換を使用するシステムの事です。
最初にオイルを買うなら安くはないと思うかもしれませんが、実際のところはレッドバロンは赤字覚悟のシステムなのでかなり安いと言えます。
ちなみに筆者はレッドバロンの回し者ではありません!
ちなみにオイルフィルターも交換する場合は工賃がプラス数百円とプラスフィルター代となります。
ドライブチェーン調整(1,000~2,000程度/注油含む)
ドライブチェーンの調整もオイル交換と同じくメンテナンスでは初歩の作業となり、時間工数(レバレート)的にもそこまでかかりません。
大体1,000円~2,000円程度の作業工賃となり、よほど3,000円を握りしめていけばお店でやってもらえる作業ですね!
実際チェーン調整はやってみるとそこまで難しい作業ではないのですが、チェーンが伸びきった状態で走行し続けるとバイクに大きめの傷跡となって返ってくる場合があるので自分でやらない場合は定期的にお店に持って行く事をおすすめする。
チェーンの調整の前段階のハードルで、みんな大好きチェーン清掃(チェンシコ)は基本的にお店ではやってもらえないと思っておきましょう。
理由は色々あるでしょうが色々と推測することは可能です。
- お金にならない(時間がかかり過ぎる)
- お客さんが求めるクオリティが高すぎる
- 本来はシールチェーンは手がかかりにくい
チェーン清掃は基本的にお店ではやっていないと思っておきましょう。
実際に整備士をやっていたのでよくわかりますが、バイク乗りの多くがやっているチェーン清掃はめちゃくちゃ綺麗すぎる…そんな事をやっていたら時間が足りないしいくら請求したら良いかわからない。更に言えばバイクの多くに使われているシールチェーンは基本的に手のかからない子なのである。
シールチェーンはシールと言われるグリスを保持しチェーンの可動を円滑にし続ける構造になっているので、しっかりと注油を定期的にしてあげれば問題ないパーツと言えるからってのもある!
なのでバイク屋がチェーン清掃をしておいたという場合は、チェーンクリーナーを吹きつけてウェスでぐるっと一周をふき取り、再度チェーンに注油をしておいたという事だと思っておきましょう。
ブレーキパッド交換(2,000~3,000円程度/パッド代含まない)
ブレーキパッドは消耗品なので必ず交換する必要があります。ちなみにブレーキキャリパー清掃と同作業なので工賃自体は同じだと考えておきましょう。
その理由はブレーキパッド交換の時は、ブレーキキャリパーをバイクから外しキャリパーからブレーキパッドを取り、キャリパーを清掃してから新品のブレーキパッドを取りつけて元に戻すという工程です。
ブレーキキャリパー清掃は、ブレーキキャリパーをバイクから外しキャリパーからブレーキパッドを取り、パッドとキャリパーを清掃し、外したパッドをもとに戻しキャリパーももとに戻すという工程です。
比べて見てもらえば分かる通り作業工程はほぼ同じですよね?なので工賃自体も同じになるというわけ!ちなみにブレーキパッド代は2,500円や3,000円程度です。なので1つのキャリパーのパッド交換は大体5,000円~6,000円という感じになりますね。
ブレーキキャリパーをどうこうするという整備は保安部品であるブレーキを触るのでお店としてはそれなりの設備があり認められていなければ他人のバイクを触ってはいけないという決まりがあります。これを行ってしまうと未認証行為で、道路運送車両法違反となってしまうんですよね…
ちなみに自分のバイクを触るのは問題ないみたい!
他人のを触って事故の遭わせてしまうのは大変な事だけど、自分のを触って事故に遭うのは自己責任って感じだったっけ?
1日車検とかを謳っている車のお店ってありますよね?認証工場という肩書きでは車検を行う事は出来ず、車検を行えるのは指定工場という認証を受けたお店です。
ブレーキフルード交換(2,000~3,500円程度/フルード代含む)
ブレーキフルードというのはブレーキを作動させるために必要な油脂の事ですね!ハンドル周りに四角の箱や円筒の箱が付いているのを気になった事はないでしょうか?その中に入っているのがブレーキフルードです。
このブレーキフルードは2年経ったら交換しましょうと推奨されている油脂となっており、基本的には車検や2年点検時に同時におすすめされるのでその時に作業をする事になるでしょうね!
しかしながらブレーキフルードはブレーキを作動させるための必要不可欠なものなので調子が悪くなったときや心配性な人はその期間がくる前に交換したりするでしょう。
ブレーキフルード交換は大体2,000円~3,500円程度(フルード代含む)で行う事ができ、2年に1回この金額なら結構リーズナブルだと言えますね。しかしながらフルードが劣化してしまうと最悪の場合ブレーキが効かない状況となるので1年に1回という定期で交換しても十分に安いと言える金額です。
あれ?フルード交換したのいつだっけ?
って思うなら1回交換してそこから日数計算しても良いね!
交換自体はそこまで金額的負担にならないので、フルード交換時期がわからない場合はその時変えてしまった方が良いですね。
ブレーキがキャリパータイプでフルードが採用されているバイクは最近ではかなり多くなっています。その場合はスロットル側(ハンドル右側)にフルードタンクがありますが、クラッチレバー側(ハンドル左側)にもタンクがある場合があります。
その場合はクラッチを作動させる方にもフルードが採用されており、その場合はクラッチフルードも交換が必要となりブレーキフルード交換と費用は変わりません。
フルードタンクが無い場合はワイヤーによる作動になるのでフルード交換は不要となります。
タイヤ交換(フロント3,000~6,000円/リア4,000~6,000円程度/タイヤ代含まない)
バイクを楽しめば楽しむほどタイヤはすり減りますよね?なのでバイクに長く乗っているバイク乗りほどタイヤ交換のお世話になるという事ですね!
タイヤ交換は工賃のみで言うと大体3,000円台~6,000円程度になります。フロントよりもリアタイヤの方が交換工賃が高く、その理由はドライブチェーン着脱などの付随作業が多く含まれるからですね!
付随作業によってリアタイヤがフロントタイヤの交換よりも高くなる傾向になると聞いて察しの良い人は理解できるかと思いますが、フロントタイヤにブレーキキャリパーが1つのバイクよりも2つ付いているバイクのフロントタイヤの方がフロントタイヤ交換工賃は高くなるという事です。
付随作業のイメージ(キャリパーブレーキ採用のフロントタイヤ交換)
- Frタイヤ交換工賃4,000円+ブレーキキャリパー1つ着脱工賃1,000円=総Frタイヤ交換工賃5,000円
- Frタイヤ交換工賃4,000円+ブレーキキャリパー2つ着脱工賃2,000円=総Frタイヤ交換工賃6,000円
という感じで付随作業が多くなればなるほど交換工賃は高くなるという事になります。
他の作業にも付随作業が発生するものもありますが、よくわかりやすいのがタイヤ交換なのでここで説明しましたが基本的にこのページで説明している金額は付随作業込みの金額となっているので想像しやすいかと思います。
付随作業はマイナスの印象になりやすいけどそうじゃない事もあるんだよね?
そうそう!付随するパーツのメンテナンスも同時に行うと別々で行うよりも重複作業という事で安く行う事が出来るプラス面もあるからね!
例えばフロントタイヤ交換時にはキャリパー脱着作業が付随されるのですが、Frタイヤ交換と一緒にブレーキパッド交換も一緒にお願いすると、ブレーキキャリパー脱着工賃分は1回で済むので別々でやると2回分の工賃がかかるのが1回分安くなるという事になります。
重複作業のイメージ(フロントタイヤ交換を例に挙げて)
- Frタイヤ交換工賃4,000円とFrブレーキパッド交換3,000円を別々に行う場合…Frタイヤ交換時のキャリパー脱着工賃1,000円とブレーキパッド交換時の脱着工賃1,000の計2,000円付随作業となり「4,000+3,000+2,000=9,000円」となる
- Frタイヤ交換工賃4,000円とFrブレーキパッド交換3,000円を同時に行う場合…キャリパー脱着が1回で済むので「4,000+3,000+1,000=8,000円」で1,000円安くなる
重複作業は上記のように重複している部分は同時に行うことで少し安く済ませる事が出来るのです。
バッテリー交換やバッテリー充電(1,000~5,000円程度)
バッテリー交換や充電は基本的には1,000円~2,000円程度でやってもらう事が出来ます。このバッテリー交換がちょっと高くなる場合は付随作業が乗っかってくる場合には高くなりますね…
日本国内モデルのバイクなら鍵で開けたシートの下や、ドライバー1本で開けたサイドカバーの中などにおさまっているバッテリーであれば安い金額で済みますが、タンク脱着が必要だったり手間のかかる場所におさまっている海外バイクなどは高くなってしまいますね。
ちなみにバッテリー交換であれば工賃以外にも新品バッテリー代がかかってしまうのでそれを踏まえると15,000円程度はかかってしまいます。
特に新品バッテリーはお店で買うと結構高く…利益を結構のせているお店だと普通に仕入れ値の2倍になっていたりするんですよね…
お店でバッテリー買うとそんな値段になってるの!?
そうだね!バッテリー交換こそ自分でやるとかなり安くなるんだよね…
という感じではっきり言ってしまうと、まぁお店によってはですがぼったくり価格でバッテリーって販売されているので、自分でバッテリーを交換しなくてもバッテリー自体は自分でネットなりで購入し、お店に持って行ってお願いするという方法がおすすめだ!
その他軽作業と言われる単純作業(200~1,000円程度)
ここまで説明してきた作業工賃の内容は故障してしまったとか、事故に遭ってしまったという場合でなくても普通に乗っていればいずれお世話になる区分分けがしやすい定番の作業内容になります。
その他に”軽作業”と言われるサッと行える作業があります。これはかなり早く終わる上に安い価格の工賃となります。
- ブレーキ/クラッチレバー交換
- ランプ(バルブ)交換
- ミラー交換
などなど…
上記のような簡単に行えてしまう作業自体は数百円~と安く済ませる事が出来ますね!
DIY出来るものは自分でやり、難しいところはお店で確実に!それが賢いコストとの付き合い方
はっきり言ってバイクという趣味はお金がかかるものです。それが分かっているのでバイクに乗る事を考える人は中型バイクの維持費は?大型バイクの維持費は?と気にしてしまうのでしょう。
全部まとめてランニングコストとして説明されますが、工賃は基本的に「作業費とパーツ代(油脂類含む)」となります。なので両方ともお店に任せてしまうと費用がフルにかかってしまうのです。
なので出来る限りお店に支払う金額はどちらかにした方が安く済むという事です!
- お店価格よりもネット価格の方が安いので、自分でパーツを手配しお店に作業を頼む
- DIYを行う前提でお店でパーツだけを買って自宅でDIY整備を行う
- 自分でパーツ手配をし、DIY整備を行う
という感じであり、上から下に向かうほど費用は安くなります。
パーツ代ももちろん高いですが、作業代(工賃)はメンテナンスをする度にかかる費用になります。その為DIY出来るならそれに越したことは無い!なので自分に出来ることを少しずつ増やしていくのがランニングコストを低減させる一番の近道だと言えるでしょう。
しかしながらどうしても知識が無いとミスする可能性が高い作業もあるので、少し触ってみた感じや考えてみた感じで「怖い」「これ以上進めると分からないまま後戻りが出来ない状況になる」と感じた場合は潔くお店に頼むようにしましょう!
そのように自分で行う作業とお店に頼む作業を自分の中で区別をつけておくと賢くバイクにかかるコストと付き合う事が出来ますね。
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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