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初心者でも出来るバイクのブレーキキャリパー清掃!注意点や使用工具の説明

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ブレーキキャリパーって聞いたことありますか?

バイク仲間がいたり、よくバイクのお店に行っている人は耳にしたことがあるかと思います。ブレーキキャリパーとは「ディスクブレーキシステム」の一部のパーツの事です。

ディスクブレーキシステムは、現代のバイクの主流のブレーキでもあり車もこのブレーキを採用しています。その為、バイクのディスクブレーキの構造を知るだけで車のブレーキにも通ずる所があると言う事です。(車はバイクよりもちょっとだけ複雑なので、通ずる程度です。)

今回はそんなバイクの”止まる”という役割を果たしている重要部品であるブレーキの清掃方法をお伝えしていきます。ブレーキ関連のパーツをいじろうと考えている人はしっかりと気を引き締めて作業をしましょう!

ブレーキに不具合を起こしてしまうと、最悪の場合止まれなくなり危険です。

ブレーキ清掃とか整備士の人に言われて任せたけど、実際何してるのか分かんないのにお金払うのってなんかなぁ…外面磨くだけとかだったら絶対嫌だし!

メンテナンス系はお金も浮くし、バイク乗りとしてのレベルアップも兼ねて自分で出来るようになっておきたいな!
出来ない人に教える事も出来るし、一石何鳥くらいかには覚えるだけでメリットありそうだし。

という様な方々におすすめのページとなっています。

まずブレーキの簡単な構造・作動方法が分かる。次に清掃方法、実際の作業手順が分かる。内容となっているので、自分で整備をやろうと考えている人からそうでない人までタメになるかと思います!

このブレーキ清掃作業自体はそんなに難しいものではないので整備初心者の方でも取り組む事は可能です。ただ、何度も言うようにブレーキ関連をいじるときはしっかりと集中し、ミスの無い様に行う事を心掛けてください。これは誰の為でも無く自分の為に!

という事で今回は「ブレーキキャリパー清掃の仕方」について説明していきます。

目次

初心者でも出来るバイクのブレーキキャリパー清掃!注意点や使用工具の説明

ディスクブレーキシステムの画像

▲赤丸で囲ってあるものがブレーキキャリパーです。あなたのバイクにも付いていませんか?ブレーキキャリパーというのは円盤状のブレーキディスクとセットでバイクに付いています。

タイヤと一緒に回っているブレーキディスクをブレーキキャリパーの中の板が挟んでブレーキをかける仕組みになっていますので、挟む為のブレーキディスクがいなければバイクを止める事ができません。

その為ブレーキキャリパーがあるバイクにはブレーキディスクも付いており、ブレーキディスクがあるものにはブレーキキャリパーが付いています(^^)/

ブレーキキャリパー清掃の準備

ブレーキキャリパー清掃に必要な「工具や道具」「ケミカル」「情報」を整備を始める前に揃えておきましょう!

整備ではスタートまでに道具や情報を準備しておくのは基本中の基本です。事前に準備が出来ていれば、途中で手を止められる事も無く完了までスムーズな整備が可能となります。

必要な工具や道具

  • トルクレンチ(必須:20~50N・mを締める事が出来るもの)
  • キャリパーピストン脱着ツール
  • 真鍮(しんちゅう)ブラシ
  • ウェス(布 or ペーパー)/軍手
  • ラジオペンチ
  • メガネやコンビ、ソケットレンチなど(キャリパーマウントボルトを回せるもの)
  • プラスチックハンマー(不要な場合あり)

これらが必要になってきます。詳しく説明していきますが、基本的にこれらがあればキャリパーの脱着が出来るのでチェックリスト程度に使ってもらえればOK!

トルクレンチ

トルクレンチの画像

トルクレンチは整備のページにはほとんどと言っていい程出てくるツールですね!

それほどまでにバイクにはトルクの管理が必要だという事です。

メモ…

ブレーキはバイクの減速や停止を行う際には絶対に必要なパーツになるので、万が一にでも脱落した場合は命に関わります

トルクレンチを必ず用意して必ず規定トルクでボルトの締め付けを行いましょう。

キャリパーピストンツール

キャリパーピストンツールの画像

▲このキャリパーピストンツールというのは、キャリパー内にあるピストンを回転させたり脱着する時に使用するツールです。

キャリパーピストンツールの画像

▲こんな感じで必要になります。

ブレーキ清掃時にはキャリパー内のピストン全体の汚れを落としやすくする為に、ピストンを回す必要があり、人間の指の力では回らずその他の工具では傷をつける可能性があります。

その為、キャリパーピストンの専用ツールを用意しましょう!

メモ…

上記の「AP製(アストロプロダクツ製)」のピストン脱着ツールは他の製品などに比べて安く性能的にも問題ないので筆者も使っています。

真鍮(しんちゅう)ブラシ / ワイヤーブラシ

真鍮ブラシの画像

▲ブラシはキャリパーピストンやブレーキパッドに付着しているダストを取る為に使用します。

メモ…

おすすめは真鍮製です。理由は金属部品を傷めない素材となっており、それでいて固まった汚れなどをしっかりと落とす強さも持っているからです。

ナイロン製(歯ブラシなど)でも良いですが、真鍮製よりも汚れ落とし性能が劣るので鉄やメタル製パーツの汚れ落としは真鍮がおすすめです。

ウェス(布やペーパー)

整備業界の中で言われるウェスというのは、油汚れやダストを拭き取る為の布や丈夫な紙の事を指します。用意するなら、いらないTシャツを切ってウェスにしても良いですし整備用に売られているペーパーウェスを使用しても良いでしょう!

▲参考の物は1枚が適度な厚さ・適度な大きさで使いやすいです。

コストコ商品で基本的には8か10ロールセットで売っていますが、自分のバイクの整備の為であればとりあえず1ロールあれば事足りると思います!

ラジオペンチ

ラジオペンチの画像

▲ラジオペンチは「βピン」や「パットピン」などのキャリパーに付いている細かいパーツを抜くのに使用すると良いでしょう。これらのピンがキャリパーについていないタイプもありますが、バイク整備をしたいと思っているなら揃えておいて損は無し!

メモ…

どこで買っても基本的に出来る事は変わらないので手近なお店で揃えてOK!100均とかホームセンター品で十分。

メガネやコンビ、ソケットレンチなど

メガネレンチの画像
コンビレンチの画像

これらはキャリパーを止めているボルト(マウントボルト)などのサイズに合っているものを揃えれば良いです。一番活躍するのがボルトを緩める時なので、使用は少ししかしません。

プラスチックハンマー(無くても整備は可能)

プラスチックハンマーの画像

▲プラスチックハンマー(通称:プラハン)はキャリパーが硬くて取れない時に使います。

硬くて丈夫だけれど鉄ハンマーで叩いたら壊れてしまうパーツなどが固着して取れない、動かない時に使用します。

必要なケミカル(グリス)

整備にはパーツ毎に対応したケミカル(グリスや液剤)があります。適した場所に適したケミカルを使用しないと、パーツなどの劣化加速や不具合を生じる事になりますので、気を付けましょう!

  • パッドグリス
  • シリコングリス(ブレーキグリス)
  • メタルラバー(おすすめ)

パッドグリス

ブレーキパッドグリスの画像

▲ブレーキパッドグリスは文字通り、ブレーキパッド関連に塗るグリスになります。

ブレーキパッドの背面にキャリパーピストンが当たるのでブレーキパッド背面と、パッドピンに塗ってあげましょう。

シリコングリス

シリコングリスの画像

▲シリコングリスはスライドピンやダストブーツといったブレーキをかけた時に稼働するピン部分に塗ってあげましょう。

ブレーキキャリパーによっては使用しない場合がありますので、揃えるかどうかはキャリパー次第ですね!

メタルラバー

メタルラバーの画像

▲メタルラバーは私の一押しのケミカルです!

多くの人はシリコングリスをキャリパーピストンの側面に塗ると記事で説明していますが、私はコチラのメタルラバーをおすすめします。

理由はとても粘度が低いグリスとなっているのに、潤滑の働きをしっかりしてくれるというところ!ラバー系のパーツにも優しく、サラサラなので隙間に入って行きやすく色々な所に使えます。

おすすめですが、シリコングリスなどがあるなら揃える必要はありません。

メモ…

DIY整備に必要な量のシリコングリスなどより高価なケミカルですが、メタルラバーと言うのは「金属部品とゴム部品の潤滑の為のケミカル」というなかなか局所的な専門ケミカルなので、金属&ゴムの潤滑に関してはピカイチなのです!

必要な情報

必要な情報は「ブレーキキャリパー締め付けトルク」です。バイクによっては「パッドピンの締め付けトルク」も必要になります。

メモ…

CB400SFなどは確かパッドピンはねじ込み式(ネジ式)なので締め付けトルクが必要だったはずですね。

何度も言いますが、ブレーキは命に関わる所なので絶対にトルクレンチを使用し、規定トルクで締め付けましょう!

ブレーキキャリパー清掃の手順

 ブレーキキャリパーは「清掃」「オーバーホール(O/H)の2つの清掃方法が存在します。清掃は単純に清掃なのですが、オーバーホールは分解整備(清掃)と言い、バラせる所を全てバラして隅々まで清掃を行う事になり、場合によっては内部のパーツの交換などをします。

今回説明する清掃では、分解という分解ではなくパーツの脱着となり、オーバーホールが必要では無いちょっとしたメンテナンスを行うものだと考えてください。

ではまず手順をざっくりと説明します…

  1. ブレーキキャリパーをバイクから外します
  2. ブレーキパッドをキャリパーから外します
  3. ピストンを出し、清掃します
  4. ブレーキパッドの清掃をします
  5. 各部グリスアップをします
  6. ブレーキキャリパーを元の状態に組み立てます
  7. ブレーキキャリパーをバイクに取り付けます

以上7ステップがブレーキキャリパー清掃の簡単な手順になります。要所要所で注意事項を入れていくのでよく覚えてから整備してくださいね!

ブレーキキャリパーをバイクから外す

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲ブレーキキャリパー締め付けボルトを2つ外し、矢印の方向へ引き抜きましょう!

注意点:ボルトを緩める際に勢い余ってホイールなどの他のパーツへ傷を付けない様に気を付けましょう。またブレーキキャリパーを引き抜く際も同じ様に気を付けましょう。

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲先程の画像とは異なるキャリパーボルトの刺さり方をしているキャリパーも2つボルトを外し、バイク後方へ引き抜きましょう!

注意点は先程と同じです。

この時なかなかブレーキキャリパーがとれない場合があります、そういう場合はプラスチックハンマーを使用し、ブレーキキャリパーを軽くコンコンと小突いてやると外れやすくなりますよ!

どのタイプのキャリパーにも共通する注意点

ブレーキキャリパー清掃の場合は、ホースに繋がっているボルトや、ゴムキャップがしてあるボルトには手を出さないようにしましょう。

間違って緩めたり外したりしてしまうと「ブレーキフルード」が出てきて、塗装剥がれなどの原因につながりますので注意しましょう!

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲矢印の先のこれらのボルトにはブレーキキャリパー清掃の際は触らない!

 ブレーキパッドを外す

ブレーキキャリパーが外れたら、キャリパーを分解していきましょう!ブレーキキャリパーの基本構成…

  • ブレーキパッド
  • パッドピン
  • βピン(あったり無かったり)
  • ピストン
  • シール類
  • ブリーダーボルト(ゴムキャップが付いているボルト)
  • 名前忘れたボルト(ホースから伸びているボルト)

▲が基本構成ですが、今回外さない物には横線を引いてあります。

まずはβピンとパッドピンを抜いていきます。βピンは「β」の形をした小さなピンなので、ラジオペンチを使用し無くさないように抜いてあげましょう。βピンが抜けたらパッドピンがするりと抜けるはずですよ!

また、βピンが存在せずパッドピンがねじ込み式の場合があります。その時は対応した工具で抜いてあげましょう!

メモ…

パッドピンが無いキャリパー(後輪)などもあるので、無いならこの手順は不要だったりしますね。

βピンとパッドピン

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲ブレーキキャリパーによってはβピンでパッドピンが抜けなくしてあるものがあります。

その場合はβピンを抜き、パッドピンを抜いてあげましょう!

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲パッドピン自体にネジ山があり、ねじ込み式の場合は基本的にβピンが付いていないので、対応した工具でとってあげると良いですね!

パッドピンまでが外れたら、ブレーキパッドが取れる(落ちる)はずです。

ブレーキパッド

▲ブレーキパッドはキャリパーによって形が異なりますが、鉄の板の上に砂をギッチギチに固めた様な物が溝入りで付いているのはどれも同じです。

ここまで取れたらいよいよ清掃をしていきますよ!

キャリパーピストンを清掃する!

ブレーキパッドまでがはずれたらキャリパーピストンがよく見えるようになると思います。

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲こんな感じ

この真ん中に見えるのがピストンで、これを清掃していきます。

ただブレーキパッドを外したばかりの状態ではピストンがあまり出ていない状態なので、少しの部分しか清掃できません。なので、ブレーキレバーを2.3回程握ってピストンを少し出してあげましょう!

注意:ブレーキレバーを握る回数が多すぎると、完全にピストンが出てしまい外れてしまうので外れない程度でやめましょう。汚れている所と汚れていない所の境目が見えたらストップ!

届く所は真鍮ブラシ(ワイヤーブラシ)」を使ってブラッシングします。

ブラシが入りにくいピストンとピストンの間などは、ウェスを上手に使用し汚れを落としてあげると良いです。

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲こんな感じで細く切ったウェスを上手に使用する事でブラシでは入らない所も綺麗にする事ができます。

メモ…

手に軍手をしている場合なら、その状態の指先でピストンを擦ってあげるだけでも汚れが落ちる場合は十分にあります。

ピストンの清掃が終わったら、ピストンの側面(磨いた所)メタルラバーをかけて元々出ていたくらいまで押し戻してあげましょう!メタルラバーを揃えて無い場合はシリコングリスを塗ってピストンを戻しましょう!

注意:ピストンを戻すのは元々の位置程度まで!戻しすぎるとブレーキフルードがマスターシリンダーから漏れてくる可能性があります。

届かない所の清掃をするのにウェスを使用しないパターンがあります。
それは「ピストンを回す」という事です!

圧倒的に手前に見えるピストン側面が一番清掃しやすい箇所になるので、どんどん回して清掃し易い位置に持ってきてあげるといいんですね。

ピストンを回すのに使用するのが『キャリパーピストン脱着ツール』です。

ブレーキキャリパー清掃の画像

▲画像の様に、ピストンの内側面に当てて回すことが出来るのがこのツールです。ブレーキキャリパーO/H時にも活躍するので持っておいて損はありません!

ブレーキパッドを清掃する

ブレーキパッドは真鍮ブラシで擦ってあげればOKです!基本的にブレーキパッドの背面(ピストンが当たる所)以外をブラシで擦って、ブレーキダストなどをはらってあげましょう。ブレーキパッドの背面は古いブレーキグリスが塗られているので、ウェスで拭き取りましょう!

他にも清掃すると良い場所

  • パッドピン
  • キャリパー内側全般
  • キャリパー外側

パッドピンやシムにもダストがよく付着しているので、ブラシやウェスで取り除いてあげましょう。

キャリパー内側全般もダスト溜まりなどがある場合が多いので、出来る範囲で綺麗にしておくと良いでしょう。

各部グリスアップをする

それぞれのパーツが綺麗になったら、グリスアップをしていきます。ブレーキパッドの背面やパッドピンにはバッドグリス。

ブレーキキャリパー清掃の画像

スライドピンやスライドピンが入る穴にはシリコングリスを塗布します。

ブレーキキャリパー清掃の画像

最後は元通りに組んでいく!

清掃&グリスアップが終了したら元に戻していくだけです!元の状態に戻す時にも油断してはいけません、キャリパー内パーツの誤組付けにも注意が必要ですし、何より最後にはキャリパーマウントボルトのトルク管理が残っています。

「バイクが正しく元の状態に戻るまでが整備です」

最後まで気を抜かずに頑張りましょう!

終わりに(まとめ)

整備は基本的にパーツを外したら元の状態に戻すという事が多いです。

なので、大切な事はパーツを外す際に元の状態を覚えておく事を意識しながら作業を行う事です。絵に書くでも、メモを取るでも方法は何でも良いです。しっかりと元の状態に戻せる整備を行う事が非常に大切です!

メンテナンスや清掃整備を行って、バイクの調子が戻る・上がるはずなのに組付けを間違ってしまったがために故障してしまったり、調子が余計に悪くなってしまう事はよくあります。

整備した所で問題が起きているのにも関わらず「整備をした」から大丈夫という意識が働くので誤組付けなんて疑いもせず検討違いの箇所の点検などをしてしまって、原因がわからず迷走するなんてことになる可能性だってあります。

自分の整備では組付けに間違いは無いと言えるように1つ1つの過程をしっかりと覚えながら整備をしていきましょう!

という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!

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