このページでは”バイク初心者がカスタム、メンテナンス”を行う時に気を付けるべき事を説明していきます。
バイクのカスタムはバイクを自分好み・自分色へと変身させれるライダーにとってはテンションの上がる事ですよね?
でも、手順や情報の下調べや下準備をおろそかにしてしまうと、不具合や事故への危険があってテンションが下がってしまう原因にもなってしまうのです。
バイクカスタム初心者が「DIYカスタム、メンテナンスをしよう!」と思う事はとても素敵な事であり、応援したいのですが後悔しない為にも最低限の準備は必要なんですね。
このページがおすすめな人
- DIYカスタム、メンテナンスをやろうと思っている人
- ○○をしようと思っているけど、なんか気を付ける事ってあるの?
- どんな下調べが必要なの?
こんな人におすすめです。
バイクのカスタム初心者というのは、基本的にどのような情報が必要かというのを知らない場合が多く、どの整備も難しく感じる事がほとんどかと思います。
しかし、カスタムやメンテナンスという整備は数をこなせば簡単に思えてくるものが多く、経験によって気持ちのあり方も変わるんですよね!
ただ、慣れた時点で「どんな情報を集めているか?」「どんな方法を行っているか?」というのを間違った状態で覚えていると、いつか痛い思いをする可能性もあるのです。
なのでこのページでは”初心者向けの作業+気を付けなければいけない事”をセットにして紹介していきますね!
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バイクカスタム初心者が気を付けるべき事!下調べも整備のうちだよ?
バイク初心者は「えいやー!」と勢い任せに開始する人が少なからずいます。やろうとする意欲に勢いは必要ですが、準備を勢いですっ飛ばしてはいけませんよ?
- 手順
- 締め付けトルク
- 必要なケミカル類
- ちょっとした構造知識
初心者が行うカスタムやメンテナンスの整備はこれくらいの事を下調べしておけば良いでしょう。
上記4点には基本的に必要な時、そうで無い時とがありますので必要に応じて調べておきましょうね!
ページタイトルには「カスタム」と書きましたが「メンテナンス」についても説明していきますよ!
オイル交換
オイル交換はバイクを乗って行くうえで必要不可欠なメンテナンスでありDIY整備のエントリー作業と言っても過言ではありませんよね?
オイル交換をDIYする場合は以下の事を調べたり用意しておきましょう。
【調べておく事】
- ドレンボルトの締め付けトルク
- オイル交換時のオイル量
【用意しておくもの】
- トルクレンチ(15~40N・m程が締めれるもの)
- 廃オイル受け
- 新品ドレンガスケット
必須はこれくらいでしょう。
【トルクレンチ】
ドレンボルトというのは絶対に緩んではいけないボルトである重要箇所なので、トルク管理と言うものが必要になるので、それを管理できる「トルクレンチ」が必要になります。
ドレンボルトのトルクというのは車種によって変わり、大体18~40N・mの範囲を締め付ける事が出来るトルクレンチを用意しておけば問題無いでしょう!
バイクによっては高トルクが必要なドレンボルトがあり「ヤマハ:ドラッグスター400」なんかは43N・mというものもあります!しっかりと調べておきましょう。
【廃オイル受け】
オイル交換は「入っていたオイルを捨て、新しいオイルを入れる」という整備なので不要なオイルを受けるものが必要であり、画像のポイパックはそのまま燃えるゴミとして捨てられるオイル受けです。
バイクによって必要オイル量が変わってきて、それに伴って捨てるオイル量も変わります。
250ccクラスであれば大体2.5L程度あれば問題無いかと思います。
オイル交換と、オイルフィルター同時交換ではフィルター同時の方がオイルが多く出て必要オイル量も多くなります。更に新品フィルターも必要になります。
【新品ドレンガスケット(ドレンワッシャー)】
ドレンガスケットはドレンボルトに付けてオイルパン(エンジン下部)に取り付けるパーツとなります。
隙間からのオイル漏れを防ぐ為のものであり、ボルトを締め付ける事で潰れる事で効果が出る物です。
これを忘れてドレンボルトを締めても「オイルにじみなど」の不具合を起こす可能性があります。絶対に忘れないように新品を用意しましょう!
バイクによっては”クラッシュタイプ”が採用されており、よくある平ぺったいものと違うガスケットが付けられている場合があります。
※スズキやヤマハにクラッシュタイプが採用されているのが多いです。
▲画像右側のガスケットがクラッシュタイプです。取り外して確認するのが確実ですが、それから用意するのは大変なのでバイク屋さんに聞いて揃えておきましょう!
詳しいハウツーは下のページを見てみてね!
ハンドル交換
ネイキッドやアメリカンクルーザーなどのタイプに乗っている人はハンドル交換をしたくなりますよね!w
ハンドルを変えると「乗り味」とか「見た目」が変わるしね!バーハンドルタイプのバイクは変えたくなるよね!
ハンドル交換時には基本的にトルク管理や必要な工具はさほど多くはありません。が、しっかりと気を付けるべき項目はあります。
【気を付けるべき項目】
- もともと付いているワイヤー、ホース類が交換後のハンドルに届くか
- ワイヤー類の取り回しを覚えておく
- スロットルの遊びを覚えておく
【用意しておくもの】
- 新しいグリップ
- 新しいスロットルグリップ
- 合成ゴム用接着剤
ハンドル交換前にはもともと付いているワイヤー類の長さが新しいハンドルに届くかどうかをスケール(メジャー)などで測っておきましょう!
ノーマルハンドルよりも「高い・後ろに下がっている」などの変化がある場合は元々のワイヤー類が届かない可能性があります。
更には元々のワイヤー類の取り回しを覚えておいた方が良いです。ハンドル交換時にワイヤー類の取り回しが変わる事はあまりありませんが、もし変わってしまった場合などに変な取り回しになったりすると大変です。
更にスロットル(アクセル)には”遊び”と言うものが存在し、これを覚えておきハンドル交換後にも同じ遊びにしておくのが良いのです。
【遊びとは…】
スロットルを離した状態から軽くひねってみても回転数回転数が上がらない部分を遊びと言います。
遊びを0(ゼロ)にしてしまうとハンドルを右や左に切った際にスロットルワイヤーが引っ張られ、回転数が上がってしまう事があります。
意図しない所でスピードが上がったり、急に前に進んでしまう可能性があり危険な為、絶対にハンドル交換後は遊びの設定を忘れずに行いましょう!
【新しいグリップ】
基本的にグリップというのは接着剤でハンドルに強力にくっつけられているので、元々付いているグリップを壊す勢いで無いと、取り外すことが困難です。(エアコンプレッサーがあれば外せたりする)
なので新しいグリップも用意しておきましょう。
【新しいスロットルグリップ】
スロットル側には、スロットルグリップというものが付きスロットルワイヤーと繋がっています。
グリップを交換するのであれば、スロットルグリップも交換する必要がありますね!
【合成ゴム用接着剤】
グリップを接着しているのは合成ゴム用接着剤です!なので、グリップを交換するならグリップを固定する必要があるので、合成ゴム用接着剤も用意しておきましょう。
合成ゴム用接着剤の使用方法は、ハンドルやスロットルグリップ側に薄くのばして少し乾かします、手で触ってみて液体からちょっと硬く伸びるくらいになったらグリップを付けるとしっかりと効率よく付きます。
▲この接着剤は筆者が整備士時代にも使っていた使い勝手の良いものだよ!
https://www.subablobike.jp/rebel250_handle_custom_recommended_6
ドライブチェーン調整
ドライブチェーンもオイルと同じく、バイクに乗る以上必要になるメンテナンス箇所となります。
ドライブチェーンは使用していくとどんどんと伸びていくものであり、適度に張りを与える調整をしなければならないので、これをDIYで行おうと思う初心者も多いですよね!
チェーン調整での大切な点は以下
【気を付けるべき項目】
- 各種締め付けトルク
【用意しておくもの】
- トルクレンチ
- チェーングリース(チェーンルブ)
上記の事を気を付けましょう!
【トルクレンチ&締め付けトルク情報】
締め付けトルクってなんだったっけ?
オイル交換の所で説明したよね?締め付ける力の管理が必要でトルクレンチで締めなきゃいけない所だったよね!
締め付けトルクの情報が必要な個所は「リアアクスル」です。
リアアクスルとは…バイクのリアタイヤ(ホイール)の中心を貫いているシャフト「リアアクスルシャフト」の事です。
リアタイヤを支えているパーツであり、とても丈夫な棒であるアクスルはとても大切な部分である為、トルク管理は必須です。
【リアアクスルシャフトのトルク】
リアアクスルシャフトはバイクにもよりますが、大体60N・m~150N・m程のトルクが必要になります。
リアアクスルを締める際には大きめのトルクレンチが必要になりますよ!
【チェーングリース(チェーンルブ)】
チェーン調整はあくまで調整作業ですが、同時にチェーンの注油もするのをおすすめします!
どうせチェーン部分を触るんだから一緒にやると楽だね!
チェーン調整を行った後で良いのでしっかりと注油をしておきましょう。チェーン調整が必要な状態というのは少なからずダメージが入っている状態です。
なのでチェーンの注油もしておきべきなのです。
マフラー交換
マフラー交換は簡単で効果の高いカスタムですよね?だって、作業自体はそんなに難しく無いですが排気音が劇的に変わるのですからね!
でもフルエキ(フルエキゾースト)タイプは難しいからね!スリップオンタイプが楽だよ!
フルエキは「エンジン排気部~マフラーサイレンサーまでが1本」、スリップオンは「マフラーサイレンサーのみ」のパーツ構成のものだよ!
つまり、スリップオンマフラーの交換であれば初心者にも簡単でおすすめなのです。
マフラー(スリップオン)交換で気を付ける事
- エキゾーストパイプとの径が合っているか
- ガスケットを入れ替える(又は新品に変える)事
- 各種パーツを無くさない(流用する可能性もあり)
簡単なカスタムということもあり、気を付ける事もとても簡単です!
【エキゾーストパイプとの径が合っているか?】
赤枠のものがエキゾーストパイプで、この左の口にサイレンサーが付きます。
ここの部分とスリップオンの径が合っていないと「スカスカ」だったり、「全然はまらなかったり」して装着不可なんて事になります。
車種専用スリップオンマフラーを購入の場合は、まず問題無いでしょうが汎用品を購入する場合はしっかりと確認をしておきましょう。
【ガスケットについて】
赤丸が付いている部分が「サイレンサーとエキゾーストパイプのつなぎ目」です。
このつなぎ目部分には基本的にガスケットと言うものが付いており、つなぎ目の隙間から排気ガスが漏れないようになっています。
▲こんなものが間に挟まっているので、元々付いていたサイレンサーを取り外した時に無事であればそのまま流用すれば良いので、サイレンサー部に付いていた場合は新しいサイレンサーを付ける時に取っておく必要があります。
ボロボロになっていたり、サイレンサー部から取り外す時にダメになってしまったら新しいものを付けるようにしましょう!(ガスケットも径設定があるので気を付けて)
【各種パーツも無くさないように!】
エキゾーストパイプとサイレンサーのつなぎ目には
▲エキゾーストパイプとサイレンサーのつなぎ目をがっちりと締め固定する「マフラーバンド」があったり
▲排気ガスによる振動を緩和する為の「スプリング」などが付いていたりします。
このような部品はカスタムマフラーに交換する場合でも流用する場合があるので、元々付いているマフラーを取り外した時でも無くさないようにしましょう!
気を付ける事も本当に簡単な事だね!
そうだね、効果は大きいけどかなり難易度の低いカスタムだからね!
ミラーカスタム
ミラーカスタムも簡単なカスタムの1つであり、見た目を割と大きく変える事が出来るので初心者でも取り組みやすいものですよね!
ミラーカスタムが簡単なのは分かるけど、気を付ける事なんてあるの?
もちろんあるよ?ミスをしても大惨事にはなりにくいけど、失敗するとテンション下がっちゃうし。
という事で、ミラーカスタムで気を付ける事
- ミラーが硬すぎても1回で回そうとしない
- 逆ネジに注意
これくらいでしょうか。
【硬すぎても1回で回そうとしない】
画像のように錆びついたミラーなどは外す時にかなり手こずります。
めちゃくちゃ硬くなっており、回そうとしてもなかなか回りません。このような場合は基本的に地道に少しずつやるのが一番の近道となります。
KURE5-56のようなサラサラの油をさして、少しずつ行うのがポイント!
少し回っても途中で硬くなる時があり、そのような場合は一度締め付ける方へ回して、再度緩める方へ回すなどを繰り返していれば硬いミラーも外れるようになります。
【逆ネジに注意】
逆ネジというネジがあり、これは普通のネジの逆回しで締め、逆回しで緩めるネジになります。
普通のネジは「時計周りで締まり、反時計で緩みます」が、逆ネジはその逆!
この逆ネジタイプのミラーは右側ミラーに採用されており、理由は何かにぶつかった時に緩む事で破損やケガなどをする可能性を緩和する為です。
この逆ネジミラーが採用されているのはヤマハのバイクが多いです!なのでヤマハのバイクに乗っている人はもちろん、右側ミラーを緩めようとしていても締まる感じがある場合は逆ネジを疑ってみて下さい。
無理矢理ミラーを回そうとすると、折れたりするので絶対に「力任せ」にしてはいけませんよ?
▲ミラーと言ったらバーエンドミラーもいいよね!
まずは上記5項目の作業あたりがおすすめ!
カスタムやメンテナンスなどの整備を行った事の無い「カスタム初心者、メンテナンス初心者」などはここに書いた作業からデビューしていくのが良いでしょう!
中でも、チェーン調整やオイル交換のメンテナンス系まで出来るとランニングコストとしてかかるメンテナンスの費用を抑える事ができ、お財布にもメリットが出てきます。
更に整備に関する自信を持つ良いきっかけになってくれるでしょう!
ただ、初心者でも出来る簡単な整備だからと言って油断せずに気を付けるべき事を覚えておきましょう。
初心者がカスタムやメンテナンスで気を付ける事まとめ
このページでは「初心者が挑戦しやすく、初めの方でやっていきそうな事」についての気を付ける事を説明しました!
そんなの分かってるよ!って事から、知らなかった!って事まであったんじゃない?
簡単な作業でもミスをしてしまうと、破損やケガの基となります。
しっかりとした準備や情報を揃えてから、初めての作業は時間に余裕を持って行う事にしましょうね!
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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